「書かない窓口」の必要性
府中市は、令和6年(2024年)市政施行70年を迎え、市民サービスの向上等に向けてDXを推進していました。マイナンバーカード関連手続きにおける申請書類の作成は、従来「来庁者が窓口で手書きする」方法を前提としていました。来庁者の中には、記入要領が分からない、複数枚に繰り返し記入しなければならない、文字を正確に書くことが困難といった理由から、申請書記入に時間と負担を要していました。
このような状況から、市民サービスの観点に加えて、次のような業務上の課題も顕在化していました。
・来庁者の待ち時間の増加
・記入漏れや判読不可による補正作業
・職員の確認作業負担の増大
また、令和2年(2020年)度からのマイナポイント事業により、その時期に発行された電子証明書の更新が、令和7年(2025年)度以降に始まることが想定されていました。
これらの課題に対して、来庁者と職員双方の負担を軽減し、迅速且つ正確な申請書作成のため、「書かない窓口」の実現を目指す必要がありました。
デモでは、NEC申請書記入サポートシステムの ⑴操作性、⑵申請書出力までに要する時間、⑶職員が容易に帳票作成を行える点を含めた運用のし易さなどについて評価しました。加えて、仕様書で求める各業務に東洋通信工業が対応できるだけでなく、多摩地区の近隣自治体への導入実績が安心材料となりました。結果、入札手続きを経て、府中市は本システムを導入しました。
現在、マイナンバーカード関連業務では以下6つの申請書に対応できています。
1.手書き用マイナンバーカード交付申請書
2.電子証明書暗証番号設定依頼書
3.券面記載事項変更届
4.一時停止解除届
5.返納届 電子証明書失効申請書
6.在留期間更新に伴う有効期間変更申請書
来庁者対応の円滑化
印字された申請書をその場で確認することで、住所変更などその他手続きの必要性の有無が早期に分かるようになりました。認識違いによる追加手続き発生による不満が生じにくくなり、来庁者とのコミュニケーションもスムーズになっています。
職員負担の軽減
来庁者への記入箇所の説明や丸印を付けて案内する必要が減り、補正作業の手間が軽減されました。混雑時でも職員が対応しやすくなり、心理的な負担の軽減にも繫がっていると考えています。
マイナンバーカード電子証明書更新の集中が想定される中、前年度比約1.8倍となる申請件数にも対応し、1日約120件の手続きを安定して処理できる体制を構築しました。申請書記入サポートシステムの活用により、申請書作成時間は最大で約40秒短縮され、職員の作業負担軽減と業務効率化につながっています。
窓口の効率化に向けて
利用状況を踏まえ、設置場所の見直しや追加設置の可能性について検討しています。マイナンバーカード関連業務における手続き時間の短縮や市民サービスの向上を目指し、申請書記入サポートシステムの利用をさらに促進させるとともに、対応手続きの追加も検討しています。
府中市役所
所在地 〒183-8703 東京都府中市宮西町2丁目24番地
府中市の概要
府中市は、東京都のほぼ中央に位置し、多摩地域の中核都市として発展してきた市です。歴史や文化、自然が調和したまちで、市民サービスの向上や行政DXの推進にも積極的に取り組んでいます。人口は約26万人で、1954年4月1日に市制施行しました。
URL:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/
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※記載内容は2026年1月現在のものです。
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