働き方改革の成功事例・失敗事例を紹介!成功させるコツも解説
長時間労働の是正や柔軟な勤務制度の重要性が問われている昨今、働き方改革に取り組む企業も増えています。とはいえ、実際に働き方改革が成功する企業もいれば、失敗に終わってしまう企業がいることも事実です。
本記事では、実際の具体例を紹介しながら、それぞれの企業がどのような工夫や課題を抱えていたのか詳しく解説します。働き方改革を形だけで終わらせないためのコツにも触れていますので、導入前に押さえておくべきポイントとしてご参考ください。
働き方改革の成功事例3選
早速、ここでは働き方改革の成功事例を紹介します。働き方改革の取り組み内容も企業ごとにさまざまなので、以下をチェックしてみましょう。
【成功事例①】柔軟な勤務体制とDXを同時に進めた事例
1つ目の事例として、フレックスタイム制度やリモートワークを導入し、働き方の柔軟性を上げる取り組みが挙げられます。
《取り入れた働き方》
1.フレックスタイム制度
2.リモートワーク
3.時短勤務制度
社員が「いつ・どこで」働くか、自由に選べる仕組みを整備した事例です。子育てや介護に伴う離職率の高まりに悩んで始めた取り組みであり、働き方の柔軟性が上がったことで多様な人材を活用できる基盤が整いました。
成功のポイントは、「業務のオンライン化によるDX」を同時並行で進めた点にあります。社内会議は原則ビデオ会議にしたり、日常連絡はチャットツールを活用したり、DXツールをうまく活用しながらオンライン化を進めました。ただフレックスタイム制度やリモートワークを導入するだけでなく、デジタル化を推進し、物理的・時間的な制約を減らすことで効率化を実現した事例です。
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【成功事例②】朝型勤務による意識改革を進めた事例
《取り入れた働き方》
1.「朝活」の導入による朝型勤務へのシフト
2.原則17時退社のシステムを導入
3.始業前の時間帯に職場のカフェテリアを開放
業務を朝に集中し、原則として17時退社を推奨するなど、抜本的な取り組みを始めた事例です。「残業が多すぎる」「夕方以降のミーティングが当たり前になっている」などの課題を解決する目的で導入され、終業時間を意識する社風への改革になっています。
成功のポイントは、「朝に集中するにはどう業務を再構成すべきか」を現場ごとに議論した点にあります。単なる勤務時間の調整ではなく、「どう働くか」「どこで時間を使うか」の意識を変える取り組みになったため、業務効率の見直しにもつながりました。
【成功事例③】ICT環境を整備して直行直帰を推進した事例
《取り入れた働き方》
1.外出先から営業日報の入力や勤怠打刻ができるシステムを導入
2.基本的に直行直帰を推奨する働き方にシフト
3.会議はオンライン開催が中心となるよう変更
外回りの営業社員が多い業態において、「一度オフィスに戻って勤怠管理や資料共有をする」作業は大きな負担となります。この事例では、残業の抑制や社員のQOL向上を課題として、外出先から営業日報の入力や勤怠打刻ができるシステムを導入しました。
成功のポイントは、タブレットやスマートフォンの貸与などハード面も同時に整備したことと、ICT活用方法まで浸透させた点にあります。ただシステムを導入するだけでなく、扱い方の指導やサポート体制を充実させたことで、現場のITリテラシー向上と業務改革の促進を同時に実現しました。
働き方改革の失敗事例2選
働き方改革に成功する企業がいる一方で、失敗してしまう企業もあります。ここでは主な失敗事例を紹介します。
【失敗事例①】DXツールが形骸化した事例
業務効率化と働き方改革を目的にDXツールを導入しても、形骸化してツール活用が中途半端なまま終わってしまうことがあります。
《失敗した原因》
1.DXツールのオンボーディングや活用研修が不十分だった
2.ツールの効果測定や利用状況の可視化をしていなかった
3.チャット・メール・電話・口頭などコミュニケーションが混在した
失敗の主な原因として、導入時の研修が形式的なまま終わってしまうことによる定着不足が挙げられます。
「いちいちツールに入力するのは面倒」「使う意味が分からない」と現場から不満が続出したり、ツール上での管理と紙での管理が混在したり、活性化を阻む要因になることも。現場で働く社員が「これまで通りのやり方に不満がない」と感じていた場合、DXツールを定着させるのは更に難しくなります。
【失敗事例②】ノー残業デーが負担になった事例
残業抑制を目的にノー残業デーを導入するのは有意義ですが、効果を実感できないまま却って現場の負担が増した事例が存在します。
《失敗した原因》
1.業務改革や効率化対策が不十分なままノー残業デーだけ導入した
2.残業時間の形だけの削減だけにこだわった
3.単なるルールの押しつけになってしまった
例えば、ノー残業デーは守られても、他の曜日の残業が増えて全体の労働時間はほぼ変わらなくなってしまう事例があります。また、持ち帰り残業が常態化したり、業務スピードが早い一部の社員にだけ負担が集中したりするケースもあるので注意しましょう。
業務の見直し・効率化なしにノー残業デーを設けても意味が薄くなってしまいます。業務量配分や納期の調整をするなど、抜本的な内容にしていくことが欠かせません。
働き方改革を成功させるコツ
働き方改革を成功させるには、以下の点を考える必要があります。
1.経営層から現場まで「共通の目的」を共有すること
2.現場の実態とニーズを正しく把握すること
3.業務プロセスの見直し・改善を並行して進めること
4.管理職の意識改革と教育を徹底すること
働き方改革における「よくある落とし穴」は、目的が「システムや制度の導入」や「残業時間の削減」だけになってしまうことです。もちろんDXツールの導入やフレックスタイム制度の活用を始めたり、残業抑制に着手したりすることは大切ですが、それだけが目的になると業務の改善が進みません。
働き方改革で本当に大切なのは、単にルールや制度を導入するだけでなく、「人」と「業務」の両方を見つめ直して持続可能な働き方を作り上げることです。社員の働きがいや生産性の向上につながる、「本物の改革」を実現していきましょう。
まとめ
働き方改革は、大企業・中小企業問わず多くの企業が取り組むべきテーマです。成功させるには、ただ制度を導入するだけでなく、現場の実態に即した工夫が欠かせません。
まずは同業他社や同程度の規模感を持つ企業の成功事例に着目しながら、自社に合う取り組みを探していきましょう。
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