オフィス空間を見直す際には、単に見た目を整えるだけでなく、業務の効率化やコミュニケーションの活性化といった目的を明確にしておく必要があります。
ここでは、職場を活性化させるために押さえておきたい空間づくりの具体的なポイントを紹介します。
コミュニケーションを促進するレイアウト
社員同士の円滑なコミュニケーションは、組織の活性化や新しいアイデアの創出に不可欠です。従来の固定席や部署ごとに区切られたレイアウトでは、部署間の交流が生まれにくく情報共有が停滞しがちです。
そこで注目されているのが、フリーアドレス制の導入です。固定席をなくして社員が自由に席を選べるようにすることで、部署やチームの垣根を越えた対話が生まれやすい環境を整備できます。
また、コピー機や給湯室などを集約した「マグネットスペース」を設けると、異なる部署の社員同士が自然と顔を合わせる機会が増え、情報交換が活発になります。さらにオフィス全体を見通しの良いオープンな空間にすることで、誰がどこで何をしているかが把握しやすくなり、部署を超えた連携が生まれやすくなるでしょう。これらのレイアウトの工夫が、コミュニケーションの促進につながります。
フリーアドレスは導入するだけで効果が出るものではなく、ゾーニングや席配置、動線設計が成果を左右します。検討時のチェックポイントを詳しく知りたい方は、以下もあわせてご覧ください。
▶ フリーアドレス レイアウト設計の考え方と基本ポイント
業務に集中できるスペースや空間の設計
コミュニケーションを促す開放的な空間と同時に、一人で集中して業務に取り組める静かなスペースの確保もポイントです。常に周囲が騒がしい環境では生産性を維持することが難しく、かといって静かすぎてコミュニケーションがなければ組織の活力は損なわれます。
そのためオフィス内に「メリハリ」をつけたゾーニングを行い、集中作業用のエリアとチームで意見交換できるエリアをバランスよく配置することが理想的です。
たとえば執務室の一角にパーティションで区切った個人用ブースや、防音性を高めた静音ルームを設置すれば、周囲を気にせず深い集中が必要な業務に取り組めます。社員が業務内容に応じて最適な場所を選べる柔軟な空間設計は、心理的安全性を高め、仕事への集中度や職場に対する信頼感の向上にもつながります。
「集中できる場所」と「会話が生まれる場所」を両立させるには、業務内容に合ったレイアウト選びが欠かせません。小規模オフィスでも取り入れやすいパターンを知りたい方は、こちらで具体例を紹介しています。
▶ 小規模オフィスにも適応!オフィスレイアウトパターンについて
生産性を高めるリフレッシュスペースの工夫
生産性の高いオフィスには「オン」と「オフ」のメリハリがあり、適度にリフレッシュできる環境も求められます。長時間集中し続けることは難しく、適切に休憩を挟むことでかえって効率が上がることが知られています。
執務エリアから少し離れた場所に休憩スペースやカフェテリア風のコーナーを設けると、社員はリラックスしたり軽い打ち合わせをしたりできます。この空間は気分転換を促すだけでなく、部署を超えたコミュニケーションの場としても機能します。
また、オフィスに観葉植物などのグリーンを取り入れることで、リラックス効果も得られます。開放的で居心地の良い休憩空間があるオフィスは、社員に「また出社して働きたい」と思わせる魅力となり、結果的に生産性の向上にもつながるでしょう。